レジのPLU・NON-PLUとは?違いや商品登録・バーコードとの関係をわかりやすく解説

レジやPOSシステムの設定画面で見かける「PLU」と「NON-PLU」は、商品の価格をどこから取得するかを表す言葉です。PLUでは、商品コードにひも付けてレジやPOSの商品マスタに登録した価格を呼び出します。
一方、NON-PLUでは、量り売り商品のように商品ごとに異なる価格をバーコード内へ含め、読み取った価格を会計に反映させます。両者の仕組みを理解せずに運用すると、価格間違いや商品別売上の集計漏れにつながりかねません。
本記事では、PLU・NON-PLUの意味や違い、JANコード・SKUとの関係、登録方法、メリット、注意点、業種別の使い分けまでわかりやすく解説します。

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レジのPLU・NON-PLUとは?まず押さえたい基礎知識
PLUとNON-PLUは、レジが販売価格を取得する方法の違いを示す言葉です。まずはそれぞれの正確な意味と、POSシステムで使われる理由を確認しましょう。
| 項目 | PLU | NON-PLU |
|---|---|---|
| 価格の取得方法 | 商品マスタから取得 | バーコード内の価格を取得 |
| 主な商品 | 固定価格の商品 | 量り売り・価格変動商品 |
| 価格変更 | 商品マスタを更新 | バーコードを再発行 |
| 商品登録 | 必要 | 商品番号・部門などを登録する場合あり |
| 向いている店舗 | 小売・飲食など | スーパー・精肉店・鮮魚店など |
PLUとは
PLUとは「Price Look Up」の略で、商品コードを読み取り、レジやPOSの商品マスタに登録された商品名・価格・税率などを呼び出す仕組みです。一般的なJANコードには販売価格そのものが記録されているわけではありません。
レジがコードを手掛かりに登録済みの商品情報を検索し、会計画面へ表示します。例えば、同じJANコードの商品を100円から120円へ値上げする場合でも、商品に印刷されたバーコードを変更する必要はありません。
商品マスタの価格を更新すれば、次回の読み取りから新価格が適用されます。価格変更が多い小売店や、商品別の販売実績を管理したい店舗で広く利用されている方式です。
NON-PLUとは
NON-PLUとは「Non Price Look Up」を表し、POSの商品マスタから固定価格を検索するのではなく、バーコード内に含まれた価格を読み取って会計へ反映する仕組みです。主に肉や魚、総菜など、同じ商品でも重量や内容量によって販売価格が異なる商品に使用されます。
計量器やラベルプリンターで商品番号と価格を含むバーコードラベルを発行し、レジで読み取るのが一般的です。
商品をまったく登録しないという意味ではなく、商品番号や部門をマスタへ登録したうえで、価格部分だけをバーコードから取得する運用もあります。手入力によるオープン価格販売とは区別して理解することが大切です。
PLU・NON-PLUがレジやPOSシステムで必要とされる理由
店舗で扱う商品は、価格が固定された市販品だけではありません。加工食品や日用品のように同じ価格で販売する商品がある一方、生鮮食品や量り売り品のように、一つずつ価格が変わる商品もあります。
すべてを同じ方法で処理すると、固定商品の価格管理が煩雑になったり、個体ごとに価格が異なる商品を登録できなかったりします。そこで、固定価格の商品にはPLU、価格が変動する商品にはNON-PLUを使用します。
商品特性に応じて方式を使い分けることで、会計を迅速かつ正確に行いながら、部門別・商品別の売上や在庫も管理しやすくなります。
- 価格が固定されている商品
- 商品ごとの売上を管理したい商品
- 在庫管理まで行いたい商品
- 重量によって価格が変わる商品
- 個体ごとに価格が異なる商品
- 一時的に価格が変わる商品
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PLUコードとバーコード・JANコード・SKUの違い
PLUコード、バーコード、JANコード、SKUは似た場面で使われますが、意味は異なります。それぞれの役割を理解すると、商品登録や在庫管理の仕組みが明確になります。
| 項目 | PLUコード | バーコード | JANコード | SKU |
|---|---|---|---|---|
| 何を指す? | 商品情報を呼び出すための識別番号 | 情報を機械で読み取るための表示 | 商品を識別する共通コード | 在庫を管理する最小単位 |
| 主な用途 | レジで商品情報を呼び出す | 商品コードなどをスキャンする | 商品の識別・流通管理 | サイズ・色などを分けて在庫管理 |
| 桁数・形式 | 固定ではない | バーと空白で表示 | 主に8桁・13桁 | 固定ではない 店舗独自に設定 |
| レジとの関係 | 商品マスタとひも付けて使用 | スキャンして番号を取得 | 商品マスタとひも付けて使用 | 商品・在庫管理の単位として登録 |
| 例 | 商品番号「1001」 | 商品に印刷されたバーコード | 「4901234567890」 | 「白・Mサイズ」のTシャツ |
| ポイント | 商品情報を呼び出す「番号」 | 情報を読み取る「表示方法」 | 全国共通の商品識別番号 | 在庫を数える「単位」 |
PLUコードとは商品情報を呼び出すための識別番号
PLUコードとは、レジやPOSに登録された商品情報を呼び出すための識別番号です。番号を入力したり、番号を表すバーコードをスキャンしたりすると、ひも付けられた商品名、販売価格、税率、部門などが表示されます。
店舗が独自に設定する短い番号のほか、メーカー商品に付いているJANコードをPLUコードとして登録する運用もあります。そのため、PLUコードは必ずしも特定の桁数やバーコードの種類を指すわけではありません。
重要なのは、読み取った番号を検索キーとして商品マスタを参照し、登録済みの価格や商品情報を呼び出す点です。
バーコードは商品コードを機械で読み取るための表示
バーコードは、数字や文字などの情報をバーと空白の組み合わせで表し、スキャナーで読み取れるようにした表示です。バーコード自体は情報を表現する手段であり、PLUやJANコードと同じ意味ではありません。
一般的な商品ではJANコードをJANシンボルとして表示し、店舗独自の商品ではインストアコードをバーコード化することがあります。
バーコードを読み取ると、レジは記録された数字を取得します。その数字を使って商品マスタを検索するのがPLU方式であり、数字列に組み込まれた価格を直接取り出すのがNON-PLU方式です。
JANコードは商品を識別するための共通商品コード
JANコードは、日本で広く使われている国際標準の商品識別コードです。国際的にはGTIN-13またはGTIN-8に該当します。「どの事業者の、どの商品か」を識別するための番号で、通常は13桁または8桁です。
JANコードそのものに商品名や一般的な販売価格が保存されているわけではありません。店舗側がJANコードと商品名・販売価格を商品マスタでひも付け、レジで価格を呼び出します。
同じ商品なら基本的に同じJANコードを使用するため、仕入れ、検品、販売、在庫管理など、企業をまたぐ流通業務でも商品を正確に識別できます。
SKUはサイズや色などの違いを区別する在庫管理単位
SKUとは「Stock Keeping Unit」の略で、在庫を管理する最小単位を指します。例えば、同じデザインのTシャツでも、白のMサイズと黒のMサイズ、白のLサイズは別々のSKUとして管理します。
JANコードは商品を識別する番号、SKUは在庫を数える際の管理単位である点が主な違いです。実務では一つのSKUに一つのJANコードを割り当てるケースが多いものの、店舗独自の商品やセット商品などでは必ずしも一致しません。
POSレジへ色やサイズごとにPLU登録しておくと、SKU単位の販売数や在庫数を把握しやすくなります。
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レジでPLU商品を登録・会計する仕組み
PLU方式では、商品コードと価格などを商品マスタへ登録し、会計時に情報を呼び出します。登録から売上・在庫へ反映されるまでの流れを解説します。
商品マスタにPLUコード・商品名・価格・税率を登録する
PLU商品を販売する前に、POSレジの商品マスタへ必要な情報を登録します。
- PLUコードまたはJANコード
- 商品名
- 販売価格
- 消費税率
- 部門・カテゴリー
- 原価
- 在庫数
軽減税率の対象商品を扱う店舗では、標準税率との設定間違いにも注意しなければなりません。商品コードは重複しないようにし、スタッフが確認しやすい商品名や分類ルールを決めます。
クラウドPOSでは管理画面から登録できるほか、商品数が多い場合はCSVファイルによる一括登録が可能です。正確なマスタを作ることが、その後の会計や売上分析の土台になります。
バーコードや商品ボタンから登録済みの商品情報を呼び出す
会計時は、商品のバーコードをスキャナーで読み取るか、レジ画面に設定した商品ボタンをタップします。レジは取得したコードを商品マスタと照合し、一致する商品の名称、価格、税率などを会計画面へ表示します。
バーコードのない商品でも、PLU番号をテンキーで入力したり、商品ボタンから選択したりすれば販売できます。コードと商品情報が正しく登録されていれば、スタッフが価格を覚える必要はありません。
読み取った商品と画面の表示を確認し、数量や値引きを入力して会計を確定します。登録されていないコードはエラーになるため、販売前の動作確認が重要です。
会計データを商品別の売上分析や在庫管理に反映する
PLU商品を販売すると、商品コードを基準に販売数量、売上金額、値引き額、販売日時などが記録されます。在庫管理機能を利用している場合は、会計確定と同時に販売数量分の在庫が差し引かれます。
蓄積されたデータを集計すれば、売れ筋・死に筋商品の把握、時間帯別の販売分析、適正在庫の検討などが可能です。商品別の粗利益を確認できるPOSでは、売上だけでなく収益性も比較できます。
ただし、商品マスタの重複や誤登録があると実績が分散するため、コードの付番ルールを統一し、廃番や価格変更も継続的に管理する必要があります。
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レジでNON-PLU商品を登録・会計する仕組み
NON-PLUでは、商品ごとに変わる価格をバーコードへ組み込み、レジで読み取ります。手入力が必要な例外処理も含め、一般的な運用方法を確認しましょう。
部門キーを選択して販売価格を手入力する
本来のNON-PLUは、バーコードに含まれる価格をレジへ直接反映する方式です。ただし、バーコードを発行しない商品や、コードを読み取れない場合には、部門キーを選択して販売価格を手入力する運用もあります。
例えば「青果」「鮮魚」「サービス料」などの部門を選び、値札に記載された金額を入力して会計します。POSによっては、この処理をオープン価格商品や任意価格商品として設定します。
柔軟に販売できる反面、入力間違いや部門選択の誤りが起こりやすいため、入力後の金額確認、権限設定、訂正履歴の保存などを運用ルールに含めることが重要です。
値段が変わる商品や一時的な商品を会計する
肉、魚、総菜などの量り売り商品は、同じ商品でも重量によって価格が変わります。この場合、計量器で重量と単価から販売価格を計算し、商品番号と価格を含むNON-PLUバーコードラベルを発行します。
レジでラベルを読み取れば、その商品の価格が会計へ反映されるため、スタッフが金額を入力する手間を減らせます。また、催事限定品や日替わり商品など、短期間だけ販売する商品は、共通部門へまとめて手入力する方法もあります。
ただし、継続して販売する商品はPLU登録へ切り替えたほうが、商品別の実績や在庫を正確に管理できます。
NON-PLU部門の売上として会計データを集計する
NON-PLU商品でも、バーコードに商品番号を含めるか、会計時に部門を選択することで、一定の単位で売上を集計できます。例えば、個々の魚に価格差があっても、商品番号を共通にすれば「真鯛」として販売数量や売上を確認できます。
商品番号を設定せず、鮮魚部門へ金額だけを入力する運用では、部門全体の売上は把握できますが、魚種ごとの販売実績は残りません。
どこまで細かく分析したいかを決めたうえで、NON-PLUバーコードの商品番号や部門構成を設計することが大切です。粗い分類へ売上を集約しすぎると、仕入れや品ぞろえの判断に必要な情報が不足します。
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レジでPLUを利用するメリット
PLUを利用すると、会計時間の短縮だけでなく、入力ミスの防止や売上・在庫データの活用にもつながります。代表的なメリットを解説します。
商品名や価格を自動で呼び出せるため会計が速くなる
PLU商品は、バーコードを読み取るだけで商品名や販売価格が表示されるため、スタッフが値札を確認して金額を入力する必要がありません。複数の商品を連続してスキャンでき、混雑する時間帯でも会計をスムーズに進められます。
商品ボタンを使う飲食店でも、メニューをタップするだけで価格や税率が反映されます。新人スタッフがすべての価格を覚えなくても会計できるため、教育時間の短縮にも有効です。
ただし、スキャン後の数量や商品表示を確認する作業は欠かせません。バーコードの二重読み取りや似た商品との登録間違いを防ぐため、画面と商品を照合する習慣が必要です。
金額の打ち間違いやスタッフごとの処理差を減らせる
価格を手入力する運用では、桁の間違い、値札の見間違い、税率の選択ミスなどが起こる可能性があります。PLUでは、あらかじめ登録した価格と税率が自動で反映されるため、会計時の入力ミスを減らせます。
担当者によって商品名や部門の選び方が変わることも抑えられ、店舗全体で統一した処理が可能です。また、値引きや取消しに権限を設定できるPOSを利用すれば、不適切な操作の防止にもつながります。
ただし、登録内容そのものが間違っていると、すべての会計で誤った価格が適用されます。マスタ登録時の確認と価格変更後のテストが不可欠です。
商品別の売上データを正確に分析できる
PLUでは、どの商品が、いつ、何個、いくらで売れたかを商品コード単位で記録できます。カテゴリー全体の売上だけでなく、商品別の販売数量、売上構成比、値引き状況などを把握できるため、品ぞろえや販促施策の見直しに役立ちます。
曜日・時間帯別に分析すれば、売れやすい時間に合わせた陳列や人員配置も検討できます。キャンペーン前後の販売数を比較し、施策の効果を確認することも可能です。
正確な分析を行うには、同一商品を複数コードで登録しないことや、代替商品を同じ商品として処理しないことなど、商品マスタを適切に維持する必要があります。
在庫管理や発注業務を効率化できる
在庫管理機能を備えたPOSでは、PLU商品の会計確定に合わせて在庫数を自動更新できます。販売のたびに手作業で在庫表を書き換える必要がなくなり、現在庫を把握しやすくなります。
設定した在庫数を下回った商品を通知したり、販売実績を基に発注数を検討したりできるシステムもあります。欠品による販売機会の損失や、過剰在庫による廃棄・値下げの抑制に役立つでしょう。
ただし、入荷、返品、廃棄、棚卸差異も正しく入力しなければ、POS上の理論在庫と実在庫は一致しません。定期的な棚卸しと差異原因の確認が必要です。
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レジでNON-PLUを利用するメリット
NON-PLUは、価格が一つに決まらない商品を効率よく販売できる点が特徴です。商品登録の負担や例外処理との関係も含めてメリットを解説します。
商品を一つずつ事前登録する手間を抑えられる
短期間だけ販売する商品や一点物をすべて個別のPLUとして登録すると、商品コードの発行やマスタ作成に多くの時間がかかります。共通の商品番号や部門を使ったNON-PLU運用であれば、個体ごとに異なる価格をバーコードへ含めながら、登録作業を簡略化できます。
バーコードを使わない臨時商品では、部門と金額だけで会計することも可能です。ただし、NON-PLUなら商品登録が一切不要とは限りません。
レジがバーコードのどの部分を商品番号・価格として読むかを設定し、必要に応じて商品番号や部門を登録します。継続商品はPLU化したほうが管理しやすい場合があります。
量り売り・時価・値引き商品など価格変動に対応しやすい
NON-PLUの大きなメリットは、同じ種類でも個体ごとに販売価格が異なる商品を扱いやすいことです。肉や魚を重量に応じて値付けする場合、計量器で算出した価格をバーコードへ含めれば、レジはラベルごとの金額をそのまま取得できます。
閉店前の総菜などを個別に値引きしてラベルを再発行する運用にも対応できます。POSの商品マスタに固定価格を何種類も作る必要がなく、現場で決定した価格を会計へ反映可能です。
ただし、値引きの履歴や元価格を分析したい場合は、価格だけでなく商品番号や値引き情報をどのように持たせるかも検討する必要があります。
臨時商品や例外的な取引を柔軟に処理できる
イベント限定品、試作品、ラッピング代、修理代などは、通常の商品マスタへ恒久的に登録するほど販売頻度が高くないことがあります。このような取引をオープン価格の商品や共通部門として設定しておけば、必要なときに金額を入力して会計できます。
商品未登録を理由に販売を止めずに済み、突発的な依頼にも対応しやすくなります。一方で、柔軟な処理を無制限に認めると、入力間違いや不正な値引きが発生するリスクがあります。
利用できる担当者を限定し、金額の根拠を伝票や備考へ残し、日次で例外取引を確認する仕組みが必要です。
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PLU・NON-PLUを利用するときのデメリットと注意点
PLUとNON-PLUには、それぞれ管理上の弱点があります。価格間違いや集計精度の低下を防ぐため、導入前に注意点を把握しておきましょう。
PLUは商品マスタの作成・更新に手間がかかる
PLUを利用するには、販売前に商品コード、商品名、価格、税率、部門などを商品マスタへ登録しなければなりません。商品数が多い店舗では、初期登録だけでも大きな作業になります。新商品の発売、価格改定、税率変更、終売のたびに更新も必要です。
複数店舗が別々に編集すると、同じ商品の価格や名称が店舗ごとにずれる可能性もあります。負担を抑えるには、CSV一括登録、商品情報のコピー、本部からの一括配信などに対応したPOSを選ぶと効果的です。
登録担当者と承認者を分け、更新日時や変更理由を記録するなど、マスタ管理のルールも整備しましょう。
登録価格が古いと誤った金額で販売する恐れがある
PLUではレジが商品マスタの価格を呼び出すため、売場の値札だけを変更しても会計価格は変わりません。価格改定の反映が漏れると、棚札とレジ価格が一致せず、顧客対応や返金処理が必要になります。
セールの開始・終了日時を間違えた場合も、意図しない価格で販売する恐れがあります。価格変更時は、商品マスタ、棚札、ECサイトなどの反映対象を明確にし、更新後に実際のバーコードを読み取って確認することが重要です。
予約更新機能があるPOSを使えば、指定日時に新価格を適用できますが、開始時刻や対象店舗が正しいか事前にテストしましょう。
NON-PLUは価格の入力ミスや不正が起こりやすい
NON-PLUバーコードを正しく読み取る運用では手入力を減らせますが、バーコードを使わず任意価格を入力する取引では、桁間違いや部門選択ミスが起こりやすくなります。また、担当者が本来より低い価格を入力したり、架空の値引きを行ったりするリスクにも注意が必要です。
対策として、任意価格を入力できる担当者の制限、上限・下限金額の設定、責任者承認、操作ログの保存などが挙げられます。
NON-PLUラベルを使う場合も、ラベルの貼り替えや不正発行を防ぐ管理が欠かせません。日次でNON-PLU売上や取消し履歴を確認し、不自然な取引を早期に発見しましょう。
NON-PLUが多いと商品単位の売上・在庫を把握しにくい
複数の商品を共通部門へまとめ、金額だけを入力する運用では、部門全体の売上は確認できても、個々の商品が何個売れたかを把握できません。例えば、すべての臨時商品を「雑貨」部門で処理すると、商品別の人気や利益を比較できず、正確な在庫連動も困難です。
NON-PLUを使う場合でも、分析が必要な商品には商品番号を設定し、価格だけを可変にすると管理しやすくなります。販売頻度が増えた商品はPLUへ切り替えるなど、定期的な見直しも重要です。
会計の簡便さだけでなく、仕入れや経営判断に必要なデータを残せるかという視点で運用方法を決めましょう。
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業種別に見るPLU・NON-PLUの使い分け
適切な方式は、販売する商品や価格の決め方によって異なります。小売、スーパー、飲食、サービス業における代表的な使い分けを紹介します。
コンビニ・小売店ではJANコードとPLUを中心に運用する
コンビニや一般的な小売店では、メーカーが商品へ表示したJANコードをPLUとして商品マスタに登録する運用が中心です。バーコードを読み取ると、店舗が設定した販売価格や商品名、税率が呼び出されます。
価格改定時もマスタを更新すればよく、商品パッケージのコードを変更する必要はありません。衣料品では色やサイズごとにコードを分け、SKU単位で在庫を管理します。
バーコードがない店舗独自商品には、インストアコードを発行するか、商品ボタンを設定します。臨時商品を共通部門で処理することもありますが、継続販売する商品は個別登録したほうが売上分析や発注に活用できます。
スーパー・青果店では量り売り商品にPLUとNON-PLUを使い分ける
スーパーや青果店では、袋詰め商品と量り売り商品で方式を使い分けます。一袋200円の野菜など、価格が固定された商品はPLU登録し、商品コードから価格を呼び出します。
肉や魚のように重量で価格が変わる商品は、計量器で商品番号、重量、単価などを基に価格を算出し、NON-PLUバーコードを印刷します。レジではバーコード内の価格を読み取るため、パックごとに異なる金額を処理できます。
商品番号も含めておけば、価格が異なっても同じ商品として売上を集計可能です。計量器とPOSでコード体系を合わせ、桁位置やチェックデジットを正しく設定する必要があります。
飲食店ではメニューやトッピングをPLUとして登録する
飲食店では、料理、ドリンク、コース、トッピングなどをPLU商品としてPOSへ登録するのが一般的です。注文時にメニューボタンを選ぶと、価格、税率、キッチンへの指示などが反映されます。
サイズや温冷、店内飲食・テイクアウトの違いも、個別商品や選択項目として設定できます。日替わりメニューや時価の商品は、オープン価格として金額を入力する運用も可能です。
ただし、任意入力が多いとメニュー別売上を分析しにくくなります。日替わり商品でも共通コードを設け、備考や選択肢で内容を残すなど、現場の操作性と集計精度のバランスを考えて設計しましょう。
サービス業では施術メニューと追加料金を分けて処理する
美容室、サロン、修理店などでは、カット、カラー、施術コースといった基本メニューをPLUとして登録します。メニューボタンから選択するだけで料金を呼び出せるため、担当者による入力差を防げます。
指名料、延長料、材料追加なども個別項目として登録すれば、追加料金の内訳を明確にできます。一方、作業内容によって毎回金額が異なる修理代や特別対応費は、任意価格商品として処理する場合があります。
その際もすべてを「その他」でまとめず、修理、送料、材料費などの部門を分けると分析しやすくなります。見積書と会計金額を照合する仕組みも必要です。
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POSレジにPLU商品を登録する方法と運用手順
PLUを正確に運用するには、登録前のルール作りと登録後のテストが欠かせません。商品情報の整理から販売開始までの手順を解説します。
登録する商品情報と分類ルールを整理する
最初に、販売する商品と登録項目を一覧にします。商品コード、商品名、価格、税率、カテゴリー、部門、原価、仕入先、在庫管理の有無などを整理しましょう。商品名の表記やカテゴリーの階層が担当者ごとに異なると、検索や集計がしにくくなります。
「ブランド名・商品名・容量」の順で登録するなど、命名規則を決めることが重要です。色やサイズがある商品は、どの単位を一つのSKUとして管理するかも明確にします。
既存の商品台帳や仕入れデータがある場合は、重複や廃番を確認してからPOS用のデータへ整えると、登録後の修正作業を減らせます。
商品コード・商品名・価格・税率・部門を設定する
整理した情報をPOSの商品マスタへ入力します。メーカー商品はJANコードを読み取って登録し、バーコードがない商品は店舗独自のPLUコードを付番します。コードの重複を避けるため、商品種別ごとに番号帯を決めると管理しやすくなります。
商品名はレジ画面だけでなく、レシートや顧客向け画面にどう表示されるかも確認しましょう。販売価格は税込・税抜の設定を統一し、飲食料品などは軽減税率の対象かを判断します。
部門やカテゴリーは、会計操作だけでなく売上分析や会計連携にも使われるため、店舗の管理目的に合った分類を設定することが大切です。
CSV一括登録や既存の商品データを活用する
商品数が多い場合、一件ずつ手入力するよりもCSVファイルを利用した一括登録が効率的です。POSが提供するテンプレートをダウンロードし、指定された列名、文字形式、必須項目に合わせてデータを作成します。
既存レジの商品一覧、在庫管理表、仕入先の商品データなどを活用すれば、入力時間を短縮できます。ただし、JANコードの先頭にあるゼロが表計算ソフトで消えたり、税込価格と税抜価格が混在したりすることがあるため注意が必要です。
最初に少数の商品で取り込みテストを行い、問題がないことを確認してから全件を登録すると、修正の負担を抑えられます。
テスト会計を行い登録内容とレシート表示を確認する
商品登録後は、実際のバーコードや商品ボタンを使ってテスト会計を行います。商品名、価格、税率、部門、値引き、在庫減算が正しく反映されるか確認しましょう。
レシートの商品名や税区分、合計金額、領収書への表示もチェックします。複数店舗で利用する場合は、各店舗へ最新マスタが配信されているかも確認が必要です。
NON-PLUバーコードを併用する場合は、商品番号と価格の桁位置、先頭コード、チェックデジットなどの読み取り設定を試します。問題が見つかったら販売開始前に修正し、登録担当者とは別のスタッフが再確認すると見落としを防ぎやすくなります。
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PLU・NON-PLUに関するよくあるトラブルと対処法
PLU・NON-PLUのトラブルは、マスタ登録やバーコード設定の不一致から起こることが大半です。代表的な症状と確認すべきポイントを解説します。
バーコードを読み取っても商品が表示されない
商品が表示されない場合は、まずバーコードの数字と商品マスタに登録したコードが一致しているか確認します。先頭のゼロが欠けている、JANコードと店舗独自コードを取り違えている、商品情報が対象店舗へ配信されていないといった原因が考えられます。
スキャナーがコードの種類に対応していない場合や、ラベルの汚れ、しわ、印刷不良によって読み取れない場合もあります。数字を手入力して商品が表示されるなら、スキャナーやラベル側の問題である可能性が高いでしょう。
NON-PLUでは、価格や商品番号の開始位置・桁数がPOSとラベル発行機で一致しているかも確認します。
レジに表示される価格と売場の価格が一致しない
棚札とレジ価格が異なる場合は、商品マスタの更新漏れ、セール期間の設定ミス、店舗へのデータ配信遅延などを確認します。同じJANコードが複数の商品として登録され、意図しないマスタを参照している可能性もあります。
NON-PLU商品では、古い価格ラベルの貼付や、バーコード内の価格部分を誤って読み取っていることが原因になります。まず該当商品の販売を一時的に止め、正しい価格を確認したうえで顧客対応とデータ修正を行いましょう。
再発防止には、価格変更の担当者・承認者・実施時刻を決め、棚札交換後にレジで読み取りテストを行う手順が有効です。
同じ商品が複数のPLUコードで重複登録されている
同一商品を複数のPLUコードで登録すると、売上や在庫が別商品として記録され、正しい販売実績を確認できなくなります。JANコードの入力間違い、店舗ごとの独自登録、商品名の表記ゆれなどが主な原因です。
重複を見つけた場合は、今後使用する代表コードを決め、在庫数や商品情報を統合します。過去の売上データを統合できるかはPOSによって異なるため、処理前にサポート窓口へ確認しましょう。
新規登録時にJANコードで既存商品を検索する、登録権限を限定する、本部で商品マスタを一元管理するなどのルールを設けると、重複の発生を抑えられます。
NON-PLU売上が多く商品別の販売実績を確認できない
共通部門への金額入力が増えると、売上合計は合っていても、何が売れたのか分からない状態になります。まずNON-PLU取引の明細を確認し、継続的に販売している商品や売上額の大きい商品を抽出しましょう。
それらを個別のPLU商品として登録するか、NON-PLUバーコードへ商品番号を含めることで、商品別集計が可能になります。臨時商品のみに任意価格入力を認めるなど、利用条件を明確にすることも重要です。
会計操作を複雑にしすぎると現場で誤操作が増えるため、分析に必要な粒度と操作負担を比較し、部門・商品コードの設計を段階的に見直しましょう。
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レジのPLU・NON-PLUに関するよくある質問
最後に、PLU・NON-PLUの略称、JANコードとの違い、バーコードがない商品の登録など、レジ導入時によくある疑問へ回答します。
まとめ
PLUは、商品コードを基にPOSの商品マスタを検索し、登録済みの商品名や販売価格を呼び出す仕組みです。一方、NON-PLUは、量り売り商品などの価格をバーコード内へ含め、読み取った金額を会計へ反映する仕組みを指します。
バーコードを使わず、部門を選んで任意の金額を入力するオープン価格運用とは、厳密には分けて考える必要があります。
固定価格の商品はPLU、重量や個体によって価格が変わる商品はNON-PLU、例外的な取引は任意価格入力というように使い分けると、会計の効率とデータの正確性を両立できます。商品マスタやコード体系を定期的に見直し、売上分析や在庫管理に活用できる運用を整えましょう。

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