セルフレジの導入は、人件費削減や効率化を目的に多くの店舗で進んでいます。しかし実際、「お金を入れたのに反応しない」「通し忘れに後で気づいた」「お客様の未払い」といったトラブルが存在します。
安心してお客様に利用していただくためには、事前の対策が重要です。
本記事では、セルフレジでよくあるトラブルや効果的な対処法、導入時の注意点などをわかりやすく解説します。
中島この記事を読むことで、セルフレジを安心して導入できる判断材料が得られます。
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セルフレジとは


そもそもセルフレジとは、顧客が自ら会計操作を行うレジシステムのことです。従来のようにスタッフがすべての会計処理を行うのではなく、商品のスキャンや支払い操作をお客様自身で完結できる点が特徴です。
人件費削減やレジ待ち時間の短縮を目的に導入が進んでおり、スーパー・コンビニ・アパレルなど幅広い業種で採用されています。現在は大きく分けて「フルセルフレジ」と「セミセルフレジ」の2種類があります。
フルセルフレジ
フルセルフレジは、商品のスキャンから支払いまでをすべてお客様自身が行う完全自動型のレジです。バーコードを読み取り、現金やキャッシュレス決済で支払いを完了させるまでの全工程を一人で操作できます。
人件費の削減効果が最も高く、少人数でも多くの会計を処理できる点が魅力です。一方で、操作ミスやスキャン漏れといったトラブルが発生しやすく、高齢者や初めて利用する顧客にはサポート体制が欠かせません。
設置コストも高めのため、導入には慎重な検討が必要です。
セミセルフレジ
セミセルフレジは、商品スキャンをスタッフが行い、支払いだけをお客様が操作するハイブリッド型のレジです。スタッフの手によってスキャンの精度を保ちながら、会計部分のみをセルフ化することで効率と安全性の両立を図れます。
操作が簡単でトラブルも少なく、導入コストがフルセルフより抑えられる点がメリットです。そのため、スーパーやドラッグストアなど、幅広い業態で採用が進んでいます。
ただし、支払いスペースのレイアウトやスタッフ配置を工夫しないと混雑を招く可能性もあります。
セルフレジでよくあるトラブル・エラー


セルフレジは機械なので、どうしても不具合や故障が発生します。セルフレジのよくあるトラブル・エラーは以下のとおりです。
- 機械の故障やシステムエラーが発生する
- お札や硬貨の詰まりなど決済関連のトラブルが起きる
- お客様が操作に迷い、会計を完了できない
- 年齢確認が必要な商品の購入で手続きが滞る
- 支払い忘れや意図的な未払いが発生する
- お客様同士の順番・操作をめぐるトラブルが起こる
- 操作ミスや待ち時間によるお客様からのクレームが増える
それぞれ解説します。
機械の故障やシステムエラーが発生する
セルフレジで報告されるトラブルの一つが、機械の故障やシステムエラーです。
たとえば、
- バーコードスキャナーの読み取り不良
- タッチパネルの反応遅延
- ネットワーク障害による決済システムの停止
などが主な原因として挙げられます。特に、クラウド型POSシステムを利用している場合、通信トラブルによって全台が同時に停止するケースもあります。
また、レジのアップデートやメンテナンス時に発生する一時的な不具合も見逃せません。店舗運営に支障をきたすため、定期的な点検やベンダーによるリモート監視を行い、早期復旧体制を整えることが重要です。
お札や硬貨の詰まりなど決済関連のトラブルが起きる
現金対応型のセルフレジでは、お札や硬貨の詰まりによる決済エラーが発生する場合があります。
発生しやすいトラブル例は以下の通りです。
| トラブル内容 | 原因 | 対応策 |
| お札が戻ってくる | 折れ・汚れ・向きの違い | 入れ直す/お札リーダーの清掃 |
| 硬貨が詰まる | 異物混入・劣化硬貨 | 定期的な清掃・メンテナンス |
| 釣銭が出ない | 補充不足・検知エラー | 補充計画と定期点検の徹底 |
こうした問題は、機器の定期清掃や補充タイミングの見直しで防止できます。キャッシュレス専用機を導入する店舗も増えていますが、高齢者など現金利用者が多い地域では現金対応の維持も必要です。
顧客対応と機器保守のバランスを取ることが求められます。
お客様が操作に迷い、会計を完了できない
セルフレジは直感的な操作を目指して設計されていますが、高齢者や初めての利用者にとっては操作が複雑に感じられることがあります。「どこを押せばいいかわからない」「支払いが終わったか不安」といった声は少なくありません。
こうした混乱が会計ミスや未払いの原因になることもあります。対策としては、画面上の案内をわかりやすく設計し、スタッフによるサポート体制を整えることが効果的です。
また、音声案内の導入や、操作手順を掲示したパネル設置も有効です。顧客にストレスを与えない導線設計が、トラブル防止の鍵となります。
年齢確認が必要な商品の購入で手続きが滞る
アルコールやたばこなど、年齢確認が必要な商品では会計が一時停止し、スタッフの承認待ちになるケースがあります。繁忙時間帯に承認スタッフが不在だと、利用客の列が止まり、顧客満足度の低下やクレーム発生につながります。
よくある課題と対処法は以下の通りです。
| 課題 | 原因 | 対処法 |
| 承認に時間がかかる | スタッフ不足 | 巡回スタッフの配置・遠隔承認システムの導入 |
| 顧客がイライラ | 説明不足 | 「年齢確認のため少々お待ちください」と画面表示 |
| 混雑が発生 | 承認端末が集中 | 各レジから承認できる仕組みを整備 |
AIによる顔認証やタブレット承認などの自動化技術を導入すれば、店舗全体のオペレーションが改善されます。
支払い忘れや意図的な未払いが発生する
セルフレジでは、スキャン漏れや支払い完了前の退店といった「うっかりミス」や「意図的な不正」が発生することがあります。特に支払い完了画面が分かりづらい設計では、利用者が誤って会計を終えたと勘違いしてしまうケースが多いです。
主な原因は以下の通りです。
- 支払い完了画面や音が不明確
- スキャン漏れの検知機能が弱い
- 混雑時に確認を怠る
これらを防ぐには、AIカメラ・重量センサー・RFIDタグの導入が有効です。また、店舗スタッフによる巡回と声かけで心理的抑止を働かせることも重要です。
誤操作でも、持ち帰れば占有離脱物横領罪に問われる可能性があるため、明確な表示と案内が欠かせません。



セルフレジの未払いや万引きについては、以下の記事も参考にしてください。


お客様同士の順番・操作をめぐるトラブルが起こる
セルフレジエリアでは、順番や操作方法をめぐるトラブルも多く見られます。代表的なものには、列の割り込み・操作の長時間化などです。
混雑時には「どのレジが空いているのかわからない」「順番を抜かされた」といった声が上がることもあります。
防止策としては以下が挙げられます。
- レジの導線を明確化し、案内サインを設置する
- スタッフが誘導役として立つ
- 利用状況をモニターで表示し、空きレジを可視化する
さらに、会計専用レジとスキャン専用レジを分ける運用も有効です。トラブル防止だけでなく、利用者が安心して操作できる快適な環境づくりが、店舗の信頼性向上につながります。
操作ミスや待ち時間によるお客様からのクレームが増える
セルフレジでは、操作ミスや待ち時間の増加によるクレームが目立ちます。タッチパネルの反応が遅い、決済画面の構成が複雑、スキャン音が聞こえにくいなど、ちょっとした操作ストレスが不満につながることが多いです。
特に高齢者や初めて利用する顧客にとっては、「会計が完了したか分からない」「戻るボタンを押したら最初からになった」などの体験がストレスとなり、結果的にクレームへと発展します。
特に、「使いやすさ」と「安心感」の両立がクレーム削減の鍵です。顧客にストレスを与えない環境を整えることで、セルフレジの利便性を本来の形で発揮できるようになります。
セルフレジのトラブル・エラーを対処する方法


セルフレジのトラブル・エラーに対処する方法は以下のとおりです。
- スタッフを呼び出せるサポート体制を整える
- 操作手順や注意事項をわかりやすく掲示する
- マニュアルを作成し、スタッフへの教育を徹底する
- 防犯カメラやセキュリティシステムを設置する
- スタッフの配置数を見直し、サポート体制を強化する
- セルフレジと有人レジを併設して柔軟に対応する
- レジの設置台数を最適化し、混雑やトラブルを防ぐ
- 多様な決済方法に対応できる機種を選定する
- 直感的に操作できるユーザーフレンドリーなシステムを導入する
- 保守・点検サービスが充実したベンダーを選ぶ
それぞれ解説します。
スタッフを呼び出せるサポート体制を整える
セルフレジのトラブルを最小限に抑えるためには、スタッフをすぐ呼び出せるサポート体制が欠かせません。
- スキャン漏れ
- 支払いエラー
- 年齢確認
など、利用者が自力で解決できない問題は必ず発生します。
素早く対応できるよう、レジ画面に「スタッフ呼出ボタン」や「ランプ点灯機能」を設置することで、顧客の不安を軽減できます。また、呼び出し後に担当スタッフが迅速に対応できるよう、インカムやモバイル端末で通知を受け取る仕組みも効果的です。
サポートが遅れるとクレームにつながるため、スタッフの動線と連携体制を見直し、待たせない対応を徹底することが信頼構築につながります。
操作手順や注意事項をわかりやすく掲示する
セルフレジ利用時のトラブルの多くは、操作手順の不明確さが原因です。特に初めて利用する人や高齢者は、「支払いが終わったかわからない」「バーコードの位置が分からない」などの混乱を起こします。
これを防ぐには、レジ周辺に図解入りの手順パネルや動画モニターを設置することが効果的です。
たとえば以下の工夫が有効です。
- 大きな文字とピクトグラムで直感的に理解できる掲示
- 「スキャン完了」「支払い完了」などを明確に表示する
- 多言語対応(英語・中国語など)で外国人利用者にも配慮
また、注意事項を単に掲示するだけでなく、音声ガイドやアニメーションで補足することで、ストレスを感じさせない自然な誘導が可能になります。
マニュアルを作成し、スタッフへの教育を徹底する
セルフレジの導入後に重要なのは、スタッフ教育の徹底です。操作トラブルや機器の不具合は、現場の対応力によって被害の大きさが変わります。
店舗スタッフ全員が同じ水準で対応できるよう、トラブル発生時の手順をまとめたマニュアルを整備しておくことが大切です。
マニュアルに盛り込むべき項目例:
- スキャン漏れ・支払い未完了時の対応手順
- 年齢確認や呼び出し対応の流れ
- 機器の再起動・保守連絡先一覧
- クレーム発生時の顧客対応フロー
さらに、定期的なロールプレイ形式の研修を実施し、実際のトラブルに即した対応を訓練することで、顧客対応の質が安定します。教育投資は短期的な負担ではなく、長期的なトラブル削減策としての効果が高いといえるでしょう。
防犯カメラやセキュリティシステムを設置する
セルフレジは便利な反面、未払い・万引きなどのリスクも存在します。そのため、防犯カメラやAI監視システムの設置は欠かせません。
カメラの存在自体が抑止効果を発揮し、不正行為を未然に防ぐ効果があります。特にAI搭載カメラは、スキャンされていない商品の持ち出しや、不自然な動作を自動で検知できます。
また、重量センサーやRFIDシステムと連携させることで、スキャン漏れをリアルタイムで確認することも可能です。
導入ポイントは以下の通りです。
- 死角を作らないカメラ配置
- 防犯映像を一定期間クラウド保存
- 異常検知時の自動通知機能
こうしたシステムを導入することで、人的ミスや不正行為の発見遅れを防ぎ、店舗全体の安全性を高められます。
スタッフの配置数を見直し、サポート体制を強化する
セルフレジは「省人化」を目的に導入されますが、完全な無人運用はトラブルを増やす原因にもなります。特に初期段階では、レジ周辺にサポートスタッフを配置し、顧客が困った時にすぐ声をかけられる体制を維持することが重要です。
具体的には以下のような工夫が効果的です。
- ピーク時間帯はスタッフを1〜2名増員
- 巡回担当を設け、複数台のセルフレジをカバー
- 呼び出しがあった際の平均対応時間(目標30秒以内)を設定
また、オペレーションが安定してきた段階で、AI分析によりトラブルが多い時間帯を可視化し、効率的に人員を配置する方法もあります。スタッフの存在は、単にサポートだけでなく「見られている」という心理的抑止効果にもつながり、未払い・クレームの減少に大きく貢献するでしょう。
セルフレジと有人レジを併設して柔軟に対応する
セルフレジと有人レジを併設することで、利用者のスキルや目的に合わせた柔軟な運用が可能になります。特に高齢者や初めて利用する顧客にとっては、セルフレジの操作に戸惑うことも多いため、有人レジが選択肢として残っていると安心感を与えられるでしょう。
また、次のような利点があります。
- 混雑時にレジ業務を分散できる
- トラブル発生時に有人レジで迅速な対応が可能
- 顧客の利便性が高まり満足度が向上する
さらに、有人レジのスタッフがセルフレジ利用者をフォローできる体制を取ることで、不正防止やミスの減少にもつながります。完全自動化ではなく、人と機械の共存が理想的なバランスです。
レジの設置台数を最適化し、混雑やトラブルを防ぐ
セルフレジの設置台数は「多すぎてもコスト過剰」「少なすぎても混雑」というバランスが求められます。ピーク時の来店客数や会計スピードをもとに、適正台数を算出することが重要です。
改善のためのポイントは以下のとおりです。
- 1時間あたりの平均利用人数を算出し、必要台数を計画
- 混雑時の誘導ルールを明確化
- 故障時に備えて予備機を1台確保
- 行列が交差しない導線設計を行う
また、利用データをもとに「曜日・時間帯別の稼働率」を分析し、設置場所の見直しを行うことで効率的な運用が実現します。
多様な決済方法に対応できる機種を選定する
多様な決済方法に対応できるセルフレジを選定することは、顧客満足度を高めるうえで非常に重要です。現代の消費者は、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、支払い方法に対するニーズが多様化しています。
そのため、店舗側が現金決済にしか対応していない場合、会計時に「使いたい決済が使えない」という不満を生み、離脱やクレームにつながる可能性があります。特にキャッシュレス決済は、スピーディーで衛生的な点から若年層を中心に利用が広がっており、非接触型の決済端末を備えたセルフレジの導入はもはや必須です。
直感的に操作できるユーザーフレンドリーなシステムを導入する
セルフレジは操作のしやすさがトラブル防止の要です。シンプルで分かりやすいUI設計を意識し、誰でも迷わず利用できる仕組みを整えましょう。
特に重視すべきポイントは以下の通りです。
- タッチボタンを大きく、文字を見やすくする
- 支払い完了を明確に表示・音声通知
- エラー時のメッセージを具体的に表示
- 多言語対応(英語・中国語など)で訪日客にも対応
これらの工夫により、操作ミスや会計トラブルを減らすことが可能です。また、AI音声ガイドを導入すれば、初めての顧客でも安心して利用でき、ストレスのない会計体験を提供できます。
保守・点検サービスが充実したベンダーを選ぶ
セルフレジ導入後の運用では、トラブル時の対応速度と保守品質が店舗運営の安定性を左右します。導入時には、以下の項目を確認することが重要です。
- 24時間サポート・緊急対応の有無
- 定期点検やリモート監視体制の有無
- 部品交換やソフトウェア更新の対応スピード
- トラブル発生時の代替機提供の有無
特に、遠隔監視型のサポートがあるベンダーを選べば、トラブル発生を未然に防ぎ、復旧までの時間を短縮できます。初期費用よりも、長期的なサポートコストのパフォーマンスを重視することが、安心して運用を続けるためのポイントです。
セルフレジはトラブルもあるがメリットも多い


セルフレジはトラブルやエラーのリスクもあるものの、店舗運営における効率化や人件費削減など、多くのメリットをもたらします。適切に導入・運用すれば、顧客満足度の向上や経営改善にもつながり、今後の小売業・飲食業において欠かせない設備です。
会計処理の効率化により、レジ待ち時間を短縮できる
セルフレジを導入することで、顧客が自ら会計操作を行うため、従来のようにスタッフが一人ずつ対応する必要がなくなります。その結果、レジ待ちの行列を大幅に削減でき、会計処理のスピードが向上します。
特にピークタイムやセール時など、多くの顧客が集中する時間帯でも効率的に処理できる点が大きな強みです。さらに、複数台を並列稼働させることで、少人数でも多くの会計を同時進行できるため、顧客のストレス軽減と回転率の向上に直結します。
人件費の削減につながり、少人数で店舗運営が可能になる
セルフレジの最大のメリットの一つは、人件費削減効果です。従来の有人レジでは1台あたりに1人のスタッフを配置する必要がありましたが、セルフレジであれば1人のスタッフが複数台を管理できます。
特に人手不足が深刻な小売業や飲食業では、限られた人員で店舗運営を維持できるのは大きな利点です。また、レジ業務に割いていた人員を接客や補充などの付加価値業務に再配置できるため、業務効率全体が向上します。
結果的に、コスト削減とサービス品質の両立が可能になるでしょう。
混雑時でもスムーズに会計が進み、顧客満足度が向上する
セルフレジは複数の顧客が同時に会計できるため、混雑時でもスムーズな会計が可能です。従来の有人レジでは、待ち時間の長さがクレームや離脱につながることがありましたが、セルフレジの導入によってそのリスクを軽減できます。
また、会計のスピードだけでなく、「自分のペースで支払いできる」という点も顧客から好まれるポイントです。特にキャッシュレス決済との組み合わせにより、スムーズでストレスのない買い物体験を提供できるため、リピーター獲得やブランドイメージの向上にも寄与します。
キャッシュレス決済との相性がよく、非接触会計で衛生的
セルフレジは、クレジットカード・電子マネー・QRコードなどのキャッシュレス決済との相性が非常に良い仕組みです。特にコロナ禍以降、非接触型の支払いニーズが高まり、衛生面を重視する顧客にとって安心感を与えます。
また、現金を扱わないことで、釣銭間違いや金銭管理の手間も減少。スタッフと顧客の接触機会が減ることで感染症リスクの低下にもつながります。
さらに、キャッシュレス化は会計スピードを上げるだけでなく、決済データの自動集計にも貢献し、管理業務の効率化にも役立ちます。
売上データをリアルタイムで管理・分析できるため、経営改善に活かせる
最新のセルフレジはクラウド連携に対応しており、売上データをリアルタイムで収集・分析できるのが特徴です。時間帯別・曜日別・商品別の売上傾向を瞬時に可視化できるため、在庫管理や仕入れ計画の最適化が容易になります。
また、POSシステムと連携させることで、複数店舗の売上を一元管理することも可能です。経営者は現場にいなくても店舗の状況を即時に把握でき、迅速な意思決定ができます。
データドリブンな経営を実現するうえで、セルフレジは欠かせないツールです。
スタッフが接客や品出しなど他の業務に集中できる
セルフレジの導入によって、スタッフは会計業務から解放され、接客・清掃・品出しなど顧客満足度を高める業務に集中できるようになります。店舗全体のサービス品質が向上し、顧客とのコミュニケーション機会も増えます。
また、業務負担が軽減されることでスタッフのストレスが減り、離職率の低下にもつながります。加えて、スタッフが店内を巡回する時間を確保できるため、万引きやトラブルの早期発見にも有効です。
単なる自動化ではなく、「人と機械の最適な分担」を実現することが、セルフレジの真のメリットといえるでしょう。
セルフレジを導入する際の注意点


セルフレジは業務効率化や人件費削減など多くの利点がありますが、導入時には注意すべき点も存在します。特にコスト面やシステムトラブル、利用者対応などを軽視すると、かえって店舗運営に支障をきたす恐れがあります。
具体的には以下の点に注意が必要です。
導入・設置コストが高く、特に中小店舗では初期投資の負担が大きい
セルフレジの導入には、本体購入費だけでなく、設置工事・ネットワーク整備・メンテナンス契約などの初期投資コストが発生します。一般的に1台あたり50万〜200万円程度の費用がかかるため、複数台を設置する場合は中小店舗にとって大きな負担です。
さらに、周辺機器(自動釣銭機・バーコードスキャナ・モニターなど)を追加すればコストはさらに増加します。長期的な費用対効果を見極めるためには、補助金制度の活用やリース契約の検討も重要です。
導入前には「回収までの期間」を明確にシミュレーションし、無理のない投資計画を立てることが求められます。
システム障害や通信トラブルが発生すると会計業務が停止するリスクがある
セルフレジはネットワーク通信やクラウドシステムを活用しているため、障害発生時に全レジが一時停止するリスクがある点に注意が必要です。POSシステムやキャッシュレス決済のサーバーが不安定になると、支払い処理が滞り、長時間の待機やクレームにつながる可能性もあります。
また、停電や機器故障によっても稼働が止まるため、バックアップ電源やオフライン決済機能の有無を確認することが重要です。導入時には、障害発生時の対応マニュアルを整備し、ベンダーのサポート体制(遠隔監視・緊急対応)を重視して選定することで、トラブル時の損失を最小限に抑えられます。
操作に不慣れな高齢者や初利用者へのサポートが必要
セルフレジは便利な一方で、操作に慣れていない高齢者や初めて利用する顧客にとってはハードルが高いです。画面操作や決済手順が複雑だと、誤操作によるトラブルや支払い忘れが発生しやすくなります。
そのため、店舗側は以下のような工夫が必要です。
- わかりやすい操作画面
- 大きなボタンや文字
- 音声ガイドの搭載
さらに、スタッフが近くでサポートできる体制を整えることで、顧客の安心感を高めることができます。特に高齢者の多い地域では、有人レジを併設するなど柔軟な対応が不可欠です。
利用者に寄り添った運用が、トラブルを防ぎ、信頼される店舗運営につながります。
失敗しないセルフレジの選び方


セルフレジは店舗の効率化や人件費削減に大きく貢献しますが、導入の際に「何を基準に選ぶか」を誤ると、思わぬトラブルやコスト増につながることがあります。店舗の規模や業種、利用客層に合わせた選定が重要です。
ここでは、失敗しないセルフレジ選びのポイントをわかりやすく解説します。
レジに精通したコンシェルジュが、業種や希望条件に合わせて最適な製品をご提案します。非公開の情報も踏まえて、最短・手間なしでセルフレジを見つけられます。まずはお気軽にお問い合わせください!
店舗の業種・規模に応じて判断する
セルフレジの選定では、まず店舗の「業種」と「規模」に合ったタイプを選ぶことが基本です。例えば、スーパーやドラッグストアなど客数が多い店舗では、会計をすべて顧客が行うフルセルフレジが効率的です。
一方、飲食店やアパレルなど接客が重視される業種では、スタッフが会計処理を一部行うセミセルフレジが向いています。また、1日の来店客数や客単価、ピーク時の混雑状況も考慮して台数を決めましょう。
過剰投資を避けるために、実際の利用データに基づいたシミュレーションを行うと安心です。
キャッシュレス決済対応かを確認する
現在は現金だけでなく、クレジットカード・電子マネー・QRコードなど多様な支払い方法が利用されています。そのため、キャッシュレス決済への対応可否は必ず確認すべき重要ポイントです。
非対応のレジを導入すると、後から設備追加やシステム更新が必要になり、結果的にコストが増加します。また、インボイス制度への対応状況も見逃せません。
特に今後は、レシート発行や電子帳簿保存の仕組みと連携できるレジが主流になるため、拡張性のあるモデルを選ぶのが得策です。多様な決済に対応することで、顧客満足度も大きく向上します。
導入場所のレイアウト・設置スペースが整っているか事前に確認
セルフレジは、機器のサイズや配線、導線を考慮して設置場所を決める必要があります。事前に店舗のレイアウトや動線を確認し、レジ前の混雑を防げる配置を検討しましょう。
特に以下の点をチェックしておくと安心です。
- 電源・通信環境が整っているか
- 顧客が並びやすいスペースを確保できるか
- セキュリティカメラやスタッフ視認が可能な位置か
設置後に動線が悪くなると、顧客の混乱やトラブルが発生しやすくなります。レジ周辺のスペースに余裕がない場合は、卓上型やコンパクトタイプのセルフレジを検討するのも効果的です。
導入コストだけでなく、保守・サポート体制も比較する
セルフレジ選びでは、導入費用の安さだけで判断するのは危険です。導入後のサポートや保守体制の質が店舗運営を左右します。
例えば、トラブル発生時に迅速な対応が受けられるか、リモートメンテナンスや定期点検があるかなどを確認しましょう。導入コストには以下のような項目が含まれています。
- 本体・設置工事費用
- ソフトウェア使用料(ライセンス費)
- メンテナンス・保守契約費
これらを総合的に比較し、信頼できるベンダーを選ぶことが長期的な安定運用のカギです。また、トラブル時の対応スピードやサポート時間帯など、実際の運用に即した条件も見落とさないようにしましょう。
セルフレジエラー・トラブル時に頼りになるメーカーは?
セルフレジを導入した後の運用で実際に頼れるメーカーとして、まず挙げられるのが スマレジ(株式会社スマレジ)です。こちらは、メールサポートが無料プランでも利用でき、平日9時〜18時に問い合わせを行えば原則その日のうちに返信をもらえる体制があります。
もう一社、おすすめなのが CASHIER(株式会社ユニエイム)です。こちらは、クラウドPOSを中心にセルフ/セミセルフレジを含む多様な店舗業態に対応しており、導入支援・運用支援も手厚いといえます。
| メーカー/サービス | 主なサポート内容 |
| スマレジ | メール対応(無料)、チャット/ヘルプサイト(AI対応)、365日の電話サポート(プレミアムプラン以上)、店舗訪問による導入サポート(セットアップ・トレーニング) 、オンサイト保守 |
| CASHIER | 初期設定・導入支援(ヒアリング・オペレーション整理)、電話もメールもいつでも無料相談:10:00〜21:00 土日祝含む、導入時の商品設定や各種設定を無料、ハードウェア保守、オンサイト保守、全国どこでも訪問型の設置レクチャー |
おすすめのセルフレジメーカーについて詳しくは、以下の記事も参考にしてください。


セルフレジの導入事例
セルフレジの導入は、今や小売・外食業界全体で加速しています。人手不足や業務効率化の課題を背景に、イオンやユニクロなど大手企業では独自の仕組みを取り入れた導入が進行中です。
ここでは、実際にセルフレジを活用して成果を上げている企業の事例を紹介し、その特徴と導入効果を詳しく見ていきます。
イオン


大手小売チェーンであるイオンでは、スマホと連携するセルフレジ「レジゴー」を展開し、2024年6月時点で300店舗以上に導入しています。試験導入の段階では、買物中にスマホで商品のバーコードを読み取りながら会計が進む方式が採られており、通常レジと比べた「客単価1.3倍」という成果も出ています。
また、2023年度には食品レジの“スマートモデル”として約300店舗でセルフレジ・セミセルフレジの配置展開を拡大しており、レジ待ちの短縮と効率化を狙っています。
ダイソー


100円均一ショップのダイソーでは、全国的にセルフレジまたはフルセルフレジの導入が進んでいます。たとえば「ザ・ダイソー 大崎ニュー・シティ店」では、2024年5月24日より店内レジをすべてセルフレジ化したという案内が出ています。
また、セルフレジ導入の背景として「レジ業務を売場業務に回す」「少量の買い物でもスムーズな会計へ」という意図が寺岡精工の導入事例でも取り上げられています。キャッシュレス対応や、セルフレジ化によるスタッフの業務転用も特徴です。
松屋


外食チェーンの松屋では、券売機+セルフ精算機のハイブリッドシステムを導入しています。券売機で注文と支払いを済ませ、発行された食券を提示するだけで提供を受けられる方式です。
また、一部店舗ではキャッシュレス専用セルフレジを導入し、現金決済を廃止することでレジ締め作業の軽減と人件費の抑制を図っています。業務効率化と顧客体験の向上を両立するモデルとして注目されています。
ユニクロ
アパレル大手ユニクロでは、すべての商品にRFIDタグを取り付けるという先進的な仕組みを導入。その上でセルフ/無人レジを展開しており、商品を指定エリアに置くだけで自動読み取り・会計が完了するという仕組みが実運用されています。
この方式により、有人レジと比べて会計時間が最大約3分の1に短縮。駅ビル・都会型店舗を中心に展開され、効率化と顧客体験の両面を追求しています。
セブンイレブン


コンビニ最大手のセブン-イレブンでは、「セミセルフレジ(バーコード読み取りは店員、支払いは顧客自身)」を全国で約90%の店舗に導入しています。導入時期としては2021年8月までに全国展開を完了。
この方式をとることで、レジ業務の効率化と、年齢確認が必要な商品の販売など有人レジの役割を残すバランスを保っており、コンビニ特有の“即時会計”という性質に適した展開となっています。
セルフレジに関するよくある質問
ここでは、セルフレジに関するよくある質問に答えていきます。
- セルフレジでミスをしたら責任はどうなるの?
-
セルフレジでの会計ミスは、故意か過失かによって扱いが異なります。
- セルフレジができない理由は何ですか?
-
セルフレジが苦手・できない理由としては、操作の複雑さや画面表示のわかりにくさが挙げられます。特に高齢者や初めて利用する人は、スキャン・決済・袋詰めなどの一連の流れに戸惑うことがあります。
- セルフレジの落とし穴は?
-
セルフレジの最大の落とし穴は、「便利さの裏にあるリスク」です。
- レジがエラーになったときの対処法は?
-
セルフレジでエラーが出た場合は、慌てずスタッフを呼ぶことが第一です。お金を投入したのに反応しない、スキャンが止まる、通信が途切れるなどは、機械の一時的な不具合であることが多いです。
セルフレジでミスをしたら責任はどうなるの?
セルフレジでの会計ミスは、故意か過失かによって扱いが異なります。スキャン漏れや支払い忘れなど、意図せず起きたミスであれば、店舗にすぐ連絡して支払えば大きな問題にはなりません。
しかし、故意に支払いを避けた場合は窃盗罪(刑法第235条)に該当します。店舗側は防犯カメラや決済履歴で確認できるため、ミスに気づいた時点で迅速に申し出ることが重要です。
セルフレジができない理由は何ですか?
セルフレジが苦手・できない理由としては、操作の複雑さや画面表示のわかりにくさが挙げられます。特に高齢者や初めて利用する人は、スキャン・決済・袋詰めなどの一連の流れに戸惑うことがあります。
また、年齢確認商品(お酒・たばこ)や割引処理、支払い方法の選択など、従来のレジより操作工程が多いため混乱しやすいのも原因です。店舗側は案内スタッフの配置や操作説明の掲示が求められます。
セルフレジの落とし穴は?
セルフレジの最大の落とし穴は、「便利さの裏にあるリスク」です。たとえば、スキャン漏れや未払いを「うっかり」で放置すると、後日万引き扱いになるケースもあります。
また、操作に慣れた顧客による悪用(バーコードのすり替え・意図的なスキャン漏れ)も問題です。店舗側もメンテナンスコストやトラブル対応の負担が発生するため、導入前に運用体制を整えることが欠かせません。
レジがエラーになったときの対処法は?
セルフレジでエラーが出た場合は、慌てずスタッフを呼ぶことが第一です。お金を投入したのに反応しない、スキャンが止まる、通信が途切れるなどは、機械の一時的な不具合であることが多いです。
画面に「スタッフを呼んでください」と表示された場合は、その場を離れず説明を待ちましょう。無理に操作を続けると二重決済になるリスクもあるため、冷静な対応が重要です。
まとめ



本記事では、セルフレジのトラブル・エラーについて解説してきました。今回紹介したセルフレジのトラブルやエラーの内容をおさらいしましょう。
- 機器の不具合やシステム障害が発生する
- 紙幣・硬貨の詰まりなど、現金決済まわりのトラブルが起きる
- 操作に迷って精算を完了できない利用者が出る
- 年齢確認が必要な商品の会計で手続きが滞留する
- スキャン漏れや故意による未払いが発生する
- 並び順や操作方法を巡り、利用者同士でトラブルになる
- 操作ミスや待ち時間の増加により、クレームが増える
導入前にはサポート体制や設置環境を十分に整え、トラブル対応を想定した運用設計を行うことが重要です。適切な準備があれば、セルフレジは店舗運営を大きく支える強力なツールとなるでしょう。
レジに精通したコンシェルジュが、業種や希望条件に合わせて最適な製品をご提案します。非公開の情報も踏まえて、最短・手間なしでセルフレジを見つけられます。まずはお気軽にお問い合わせください!









